山菜の天ぷらを食べて思う、旬ってなんだ?

どうも、世の中にある大体の物を美味しく食べれるタイプの人間、たくまです。

私のようなタイプの人間は、よほど嫌いなものでない限り大体の食べ物を楽しむことが出来るわけですが、なかでもやっぱり一味違うなと、身体全体が喜んでいると感じる程、「美味しい!!」と思わず言ってしまうほど美味しく感じる食べ物があるわけです。

先日、山で採ってきた山菜を天ぷらにして食べる機会がありまして、その時に感じたのが、ただ「美味しい」というだけでない、「いただいている感」のようなものが上乗せされた「めっちゃ美味しい」という感覚。

そこでふと、「これが旬ということか?」と思ったわけです。

いや、我ながら山菜の天ぷらを食べて「これが旬か?(真顔)」って、相当に安直でアホっぽいな。

と言うことで今回は、「旬と美味しい」についてのちょっとしたコラムを書いていきたいと思います。お付き合いください。


目次

そもそも「旬」ってなに?

もともと旬という言葉は、平安時代に朝廷で行われていた「旬儀」という儀式に由来するそう。毎月1・11・16・21日に、天皇が紫宸殿と言うところで臣下を集めて酒を飲んだり政務について色々聞いたりする儀式なんだそうだ。

要するに職場の飲み会が月4回開催されていたと。めっちゃ飲み会するやん。

その後、回数は減って行って平安時代中期以降は、4月1日と10月1日の年2回になったらしい。なぜだろう。さすがに毎月4回はきつかったのだろうか。まあきついよね。

そしてその旬儀のうち4月1日のものが「孟夏の旬」、10月1日のものが「孟冬の旬」と呼ばれ、この時にその時期の美味しいものが賜りものにされた。(孟夏は初夏、孟冬は初冬の意味。日付は旧暦)

ここから派生して、魚や野菜、果物などの食材が最も美味しくなる時期のことを「旬」と呼ぶようになったそうな。

昔の人たちは、色んな食べ物を色んな時期に食べてみて、一番美味しい時期を見つけてくれたんだな。そう考えると旬と言うのも案外、「なにこれ!いつもよりめっちゃ美味しいやん!」っていう感動の歴史の集積なのかもしれない。

おいしいだけじゃない、「旬」

山菜と言われると、なんだか春のイメージがあるが、春夏秋冬それぞれに旬の山菜がある。その数なんと300種類以上の山菜が日本には自生していると言われ、古くから食生活に欠かせないものとして食べられてきた。

そして、記事を書いている今は春なのでふきのとうやせり、みつば、タラの芽、うど、わらび、ぜんまい、こごみなどなど、数多くの山菜が旬を迎えている。やはり、芽吹きの季節である春に旬を迎える山菜はその種類がすさまじい。

今回天ぷらにしていただいた山菜はというと、ヨモギにタラの芽、うどだ。どれも食べやすいながらも春の山菜のほろ苦さがあり、とてもおいしかった。

昔から、人間は様々な工夫を凝らしては食材を食べやすく調理してきた。縄文時代にはもう山菜は食べられていて、なんと当時からすでに土器を使ってアク抜きや下処理までしていたのだとか。人間の食に対する探究心や執念というのはすさまじい。

しかし、このアクの中には抗酸化作用や新陳代謝の活性化など、人間の身体に良い効果をもたらすということがあるということが近年わかってきている。

食の世界では「春は苦みを盛れ」という格言があるという。冬の間に蓄積した老廃物を、春の山菜の苦みやえぐみなどの、すなわち「アク」が体内から取り除いてくれるというのだ。

つまり、春のほろ苦い山菜はおいしいだけじゃなくて、身体にも良いってこと?!

やば。

しかし、中には当然アク抜きをしないと食べられないものもあるので注意が必要だ。

たとえば、タケノコのアクはシュウ酸という、あの恐ろしい尿管結石という悪魔を生み出す成分が含まれているので、しっかりと抜く必要がある。

まあ、その辺は我々には先人たちの知恵にすぐにアクセスできるインターネットというツールがあるので積極的に活用していこう。

ところでこのタケノコの刺身、めっちゃおいしかった。これこそこの時期にしか食べられない、まさに旬を楽しむ食べ物の代表例だよね。

新潟の「旬」をこれでもかと言うほど食らう

この日はね、そもそも手巻き寿司パーティーだったんですよ。「旬」っていうのはもともと魚に関して使われていた言葉らしい。今が旬のタイなどを始めとしたこのまばゆい刺身の盛り合わせ。それはもう本当に美味しかった。

美味しい山菜の天ぷらを食べつつ、美味しい刺身を美味しい米と一緒に、美味しい海苔で巻いて食べる。

これはもう実質「孟夏の旬」と言ってもよいのではないか?(だめです)

新潟には海の幸、山の幸、美味しいものがこれでもかと言うほどにそろっている。

こんな時には声を大にして言いたくなるよね、

新潟最高かよ!!!


そんなわけで今回は、新潟の「旬」があまりにも良かったので記事にしてみました。

旬について色々調べつつ記事にしたのですが、旬のものは栄養価が高いうえに値段もいつもに比べて安い、そんなよく考えたらそりゃそう、という事実を普段あまりにも意識していないことに我ながら驚きました。

旬の物、これからは意識的に取り入れていこう。

今日のごはんは何にしよう?と悩んでいる時なんかは、今が旬の食材から料理を考えてみるのもいいかもしれない。

そんなわけでこれからスーパーに行ってきます。

ではまた!

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この記事を書いた人

新潟県柏崎市出身・長岡市在住
大学から関東に行ってたけど、妻と犬と友達を連れて新潟に帰ってきた人
地元のいいところを発信しようとたくらんでいる

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