【長岡】長岡ニュータウンには「なんか良い」が転がっていた

今回は知る人ぞ知る「長岡ニュータウン」でお散歩!
最後には、思いもよらなかった出会いが?!


この建物、見たことがあるだろうか。

長岡市民なら一度は見たことがあるのではないだろうか。
そう、「長岡ニュータウンセンター」である。

昔ほら、『アカチャンホンポ』とかあった場所である。
『アカチャンホンポ』は2016年にリバーサイド千秋の中に移転したので、かつてお店のあった土地は今は更地だけども。
(逆に2016年まではあったのか・・・もっと前に移転したような記憶だった・・・)

今はというと、『業務スーパー』や『ひらせい』、『ダイソー』なんかがあって、なんだかんだ結構便利。
(昔は映画の撮影セットみたいな外観だったよね。壁に喋るキングコングがいたよね。クッソ怖かったよね。)

そんな現在27歳の筆者からしてもちょっとした思い出のある「長岡ニュータウン」だが、実際のこの土地は結構色々あったらしい。

ざっくり調べたところによると、

時は1970年代、
「ニュータウン作って、長岡駅からモノレールなんかも通しちゃって、環境にも良いすんごい都市作っちゃおうぜ!」
みたいな話があったそうな。当時は全国的に各所でそんな動きがあったそうな。
けれども、1970年代終盤の第二次オイルショックでちょっと水差されちゃったり。
長岡ニュータウン」は立地的に「長岡インター」からは多少近いけど、「長岡駅」とか市街地から遠いし。まあまあ山の中だから結構な雪が降るし。そんなこんなでいろんな理由で住人は思うように増えなかったり。

まあ、要はあんまりうまくいかなかったそうな。計画があまりにもでかすぎた。

その後は宇宙開発のテーマパーク「スペースネオトピアなんかを作ろうとしたりしたけど、これはバブルが崩壊して実現ならず。
(これがもしできてたらどうなっていたんだろう。行ってみたかったな。計画は結構進んでて、実寸大のロケットの模型とかいろいろあったらしい。今も新潟市かどっかに転がってるらしい。まだあるんだろうか。機会があったら見に行ってみたい。)

そして、そんな調子のまま現在に至る。

多分、日本の各地にこんな場所あるんだろうな。

で、今回はそんな「長岡ニュータウン」をお散歩してきましたよって話。

いや、「なんか良い」のよ。見て。

長岡ニュータウンセンター」の横にある歩道橋。

その上から見たまっすぐに伸びるとても広い道路。

道路の広さとアンバランスな静けさに、自分がタイムスリップしてきたこの場所にとっての異物であるかのような、不思議な感覚を覚える。
都会の朝方の大通りのまだ車通りの少ないあの道路に似てるけど、結構違う感じがする。

なんかよくない?

見たまんま、「タコ公園」という名の公園。今まで見た「タコ遊具」の中で一番わくわくする。そして一番不気味。

なんだろう、この圧倒的な存在感(?)有無を言わさぬ感じ

不気味さと、怖さと、楽しさの同居するもののわくわく感ってすごいな。
好きな絵本の世界観に似たものを感じる。
『めっきらもっきらどおんどん』長谷川摂子・ふりやなな とか。

このトンネルはバケモノの世界と繋がっている。

こんなバケモノたちの暮らす世界。

こんな想像が「もしかしたら本当にそうなのかも?」って思わせる何かがある。
(今でもそんなことを考えてはドキドキして、なんかちょっと緊張したりする)

ニンジントイレに佇む小人。どこを見つめて、何を考えているんだろう。
なにがどうなって、「タコ公園」に「ニンジントイレ」を作って、その上に小人を座らせたんだろう。理解を遥かに超えたところで繰り広げられたであろうドラマに、一方的に歴史を感じることしかできない。

これは、タイムカプセルだ。

誰かが、別に後から自分たちで掘り起こすためにというわけでもなく、ただただ色々詰め込んで埋めた。
そんなタイムカプセルだ。
埋めた本人にすら、なんでそんなものを入れたのかよくわからないんだろうな。

今となってはなぜそこに置かれたのかなんて誰も知る由もない遊具たちは、経年劣化と共に凄みを増しながら、ずっとそこにある。でも、みんな分かるんだ。「あ、遊具だ」って。だから、今も昔もみんなをわくわくさせてくれるんだ。

そんな歴史と、ノスタルジーみたいなものまで感じさせてくれる。

タコ公園」恐るべし。

そんなことを考えながら「長岡ニュータウン」を歩いていると、そこにある色々なものが愛おしく思えてくる。

20世紀に造られた、「21世紀の担い手」のモニュメント。当時の入居者の方々の手形が並んでいる。中央下に見える手の持ち主は、よく見ると当時は7歳の子供であったらしい。そんな彼も、今や47歳である。そんな事実と、”ニュー”タウンという響きのミスマッチ具合がなんだかくすぐったく感じる。

40年ほど前にニュータウンとして始まったこの土地で紡がれたものが、この土地に閉じ込められていながらも、ほかの土地とも当然地続きであるような。ここでしか見られないもの、感じることのできない空気がこの空間を作り上げている。

だって、こんな大きな電灯が急に立ってたりするんだもん。住宅地のど真ん中に。本当に突然そこにただ建ってるんだもん。

一瞬目を疑うほどに大きな電灯。写真だとわかりにくいかもしれないが、屋根より高い電灯がその他の景観からしてもあまりにも脈絡なく、堂々たる様で建っている風景を想像してほしい。その存在感は「タコ公園」のあのタコに通ずるものがある。

結局、何が言いたいかというと、「なんか良い」よねってことだ。

結構普通の公園もあった。この公園は遊具こそ結構普通だが、かなり広い。あき(犬)も大喜び。

実は今回の「長岡ニュータウン」でのお散歩はこちらの我が家の超絶かわいい犬、あきちゃんがお供してくれていた。

さて、「なんか良い」お散歩も終盤。日も暮れてきたことだし、出発地点の「長岡ニュータウンセンター」に戻ろう。

ちょうどバスが停まっていた。この越後交通の赤いラインの入ったバス、昔から結構好きだ。
なんてことを考えながら進んでいると

ちょっとまって?!

愛犬と同伴できる店だと?!?!

今まで何回も前を通ってきたのに、全く気が付かなかった!!
まさに今ちょうど犬とお散歩しながらちょっとお腹がすいている人間に怖いほどにピッタリなお店じゃないか!!
こんな素敵なお店がこんなところにあったのか!!

ってことでおじゃまします。

なんて粋なお店なんだ。

ドッグカフェとかじゃなく、普通に定食屋さん兼居酒屋さんみたいな感じ。
犬と一緒に居酒屋で、タコのから揚げとビールをいただけるなんて。「タコ公園」のタコに思いを馳せながら。

めっちゃうまかった。

大将と奥さんがお二人でやられている様子で、うちのあきちゃんもいっぱいかわいがってもらいました。
本当に犬が好きで、このお店をやられてるんだなぁと。一瞬でハートを鷲掴みにされてしまった。

たくさんかわいがってもらって満足したのか床で寝てました。

店内は犬と一緒に食事できるスペースと、普通のお食事スペースはしっかり区切られていて、わんちゃん連れのお客さんでなくても安心して利用できるようになっていた。
鳥の唐揚げがジューシーでとてもおいしかったのだが、おいしすぎて写真を撮り忘れたのであった・・・。

さて、今回の「長岡ニュータウン」でのお散歩はここまで。「なんか良い」を探しにあえて見知った土地にお散歩に出かけてみる。休日の過ごし方の一つにどうだろうか。

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この記事を書いた人

新潟県柏崎市出身・長岡市在住
大学から関東に行ってたけど、妻と犬と友達を連れて新潟に帰ってきた人
地元のいいところを発信しようとたくらんでいる

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