【魚沼市】「常泉寺」で阿字観!お寺で瞑想体験してみた!

突然ですが、阿字観(あじかん)ってご存じですか?

おそらく、「アジカン?なにそれ?鯖缶なら知ってるよ!」という方がほとんどなのではないでしょうか。

阿字観とは、真言宗に伝わる瞑想法であり、あの弘法大師空海が伝えたものと言われてます。

今回はそんな阿字観を体験できるということで、魚沼市にあります常泉寺(じょうせんじ)さんにおじゃましてきました!

目次

常泉寺(じょうせんじ)とは?

常泉寺(じょうせんじ)さんは新潟県魚沼市明神にある真言宗智山派のお寺です。文明元年(1469年)に建立され、阿弥陀如来を本尊として祀られているそうです。(公式インスタはこちら)

荘厳且つ煌びやかな本堂。こちらでこれから阿字観をさせていただくのかと思うと、普段は緩みっぱなしの気も今日ばかりは引き締まるような思いです。

こちらの常泉寺さんでは、今回の様なイベントのほかにも寺子屋体験マルシェなど様々なイベントを開催しておられるそうです!

阿字観は今回で3回目の開催で、毎月開催しているのだそう!気になる方は公式インスタにて情報が随時公開されるのでフォローしてチェックしてみてください!

常泉寺公式インスタはご住職の奥様が主に更新しているそうで、お寺の情報だけでなく日々の暮らしの様子があったり、サムエーズという名前でお子さんが登場したりとなんとも見ていて楽しいので是非一度覗いてみてください!

作務衣(さむえ)でサムエーズってめっちゃいいネーミングですよね。

阿字観体験後のお茶会でご住職に色々とお話を伺ったので、また記事の後半で紹介したいと思います!

阿字観

さて、今回の本題の阿字観。本堂にはすでに阿字観の準備万端。梵字の阿の字が「いつでもどうぞ」といった風格でこちらを見つめている様な気がしてきます。

床に置かれたパネルと写真左側にかかっている掛け軸が、阿字観のいわゆる阿字と呼ばれるものです。

こちらは常泉寺さんのものとはまた少し違ったものですが、阿字観はこういった阿字の前で行われます。

こちらの優しそうなお坊さんが常泉寺のご住職。優しそうな声と喋り方で阿字観のやり方を教えてくださります。

本堂の灯りを落として、ロウソクの小さな灯りで柔らかく照らされる中、いよいよ阿字観がスタート。

清浄体操(柔軟運動)

まずは清浄体操という座りながら行う柔軟体操で全身の筋肉をほぐしていきます。これがなかなか運動不足のがちがちに凝った身体に効いて、疲れる。

この、全身が疲れるというのが結構大事らしく、全身をほぐしつつ疲れることによって瞑想に入りやすくなっていくそう。

阿字観

ご住職と一緒にお経を唱えて、いよいよ阿字観の開始となります。

「急に始まられても、何をしたらいいのか分からない!」という方もご安心を。

阿字観の最中は、参加者はそれぞれに阿字に向き合って座禅用の座布団の上に座るのですが、本堂の前方でご住職が優しい声でやり方を教えてくださります。

参加者はその声に従って身体を動かしたり、心の中にイメージを思い描き、それを変化させていったりします。

詳しいやり方については今回は割愛しますが、目の前の阿字を心の中に思い描き、それを果てしなく大きく変化させたり、どこまでも小さく変化させたり、ご住職の声に従って深い瞑想へと入っていきます。

「阿字とはつまり宇宙であり、仏さまであり、自分の心は阿字とひとつであり、仏さまと一つである。」ということに、瞑想を通して気付いていく。というのが阿字観の大きな目的なのだそう。

私自身としましては、今回で「それに気付けた!」と実感するということはちょっと難しかったのですが、なんだか「自分は思ってるよりちっぽけだけど、思ってるより大きいぞ。」みたいな不思議な感覚になりました。

所要時間としては全部で1時間ほどなのですが、瞑想とは言ってもイメージを常に思い描いては変化させていくので、体感時間としてはあっという間

終わった後には何とも言えない達成感がありました。

お茶会

常泉寺さんでは、阿字観を終えた後にお茶を飲んでお茶菓子を食べながら参加者とお話をするというのをとても大切にしておられるそうで、この日も美味しいお茶とお菓子を振舞ってくださりました。

水無月

この日は6月25日、6月のお菓子ということで「水無月」というお茶菓子をいただきました。なんでもご住職の大好きなお茶菓子なんだそうで、ニコニコしながら「水無月」にまつわる思い出なんかをお話ししてくださりました。

なんでも、お坊さんの修行を本山で行っていた際にお茶のお勉強があり、その時に出されるお茶菓子というのが修行中の禁欲的な生活の中での心の支えとなっていたのだとか。そこで出会ったのがこの「水無月」で、修行を終えてからも大好きなお菓子の一つになったのだそう。

「水無月」は私も初めて食べたのですが、外郎(ういろう)の上に小豆がのったお菓子で、もちもちとした食感に小豆の食感がちょっとしたアクセントになっていて、とても美味しかったです。

五大名王の仏画

こちらの常泉寺さん、なんと新潟日報にも載ったことがあるのだとか。

その時に新潟日報で紹介されたのが、

こちらの五大名王の仏画!

仏画を前にこんな感想を言うのもなんだか恥ずかしい気がしますが、

めちゃくちゃかっこいい!!

こちらはご住職の友人のお坊さんである、愛知県津島市にある真言宗智山派のお寺である牛玉山観音寺の副住職、長谷川 優さんの手によるものなのだそう。

長谷川 優さんのInstagramを見ると、大迫力でめちゃめちゃかっこいい絵が沢山載っているので、気になる方はぜひチェックしてみてください!

手書き絵入り御朱印

そして、その新潟日報でもう一つ紹介されたのが、

こちらの可愛いイラストの付いた手書きの御朱印。ほんわかしたイラストがめちゃくちゃかわいいですよね。

こちらのイラストはご住職の奥さまが一つ一つ手書きしているんだそうです。思わず全部そろえて飾りたくなるような御朱印、詳しく知りたい方はこちらからチェックしてみてください。

ご住職の奥さまのイラストはお寺の色んなところに登場しているのですが、荘厳なお寺に可愛らしくてほんわかとした華を添えていてなんだか微笑ましい様な気持ちになりました。


美味しいお茶とお茶菓子をいただいて、柔らかな雰囲気で居心地が良くてついつい長居してしまいました(笑)

ご住職曰く、みんなが自分の心の仏に気付くのが阿字観の目標であって、それはみんな一人一人が仏であることに気付いて、お互いに仏を大切にするような思いやりの世界を目指すということなのだそう。

そしてこれは弘法大師空海の目指したところであり、すこしでもそんな世界になっていければと思い、阿字観の体験会を開催しているのだとか。

「お互いを尊重する」というのが大事なのはなんとなく分かっているのだけれど、色々とごちゃごちゃと考えたり日々生きていく内に見失ってしまうもの。

そんな時には阿字観などを通して、「自分の事も周りのことも尊重できる自分」を取り戻す時間を取ってあげるというのも、日々健やかに生きていくには必要なことなのかもしれません。

日々美味しいご飯を食べることばかり考えている私ですが、今回はちょっとそんなことを考える良い機会になりました。

今回おじゃましたお寺

真言宗智山派 唯稱山 得生院 常泉寺(じょうせんじ)

電話番号:025-794-5034
住所  :新潟県魚沼市明神921
アクセス:堀之内ICから車で15分 堀之内駅から車で5分 JR浦佐駅からタクシーで30分

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この記事を書いた人

新潟県柏崎市出身・長岡市在住
大学から関東に行ってたけど、妻と犬と友達を連れて新潟に帰ってきた人
地元のいいところを発信しようとたくらんでいる

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