夏休みの自由研究ってなんであるんだ??

「夏休みと言ったら?」

海!スイカ!プール!虫捕り!お盆!宿題・・・。

色々なイメージあるかと思いますが、夏休みにしかないものの一つとして、「自由研究」というものがあります。

夏休みの宿題と言えば、どこの学校も大体は夏休み用のワークブックをほぼ一冊全て解き終えるという感じのものが多いんじゃないでしょうか。

夏休みの宿題はつらいよ

各教科で与えられた宿題をこなしていく。毎日ちょっとずつやれば確実に夏休み中に終わるのですが、そんなことが出来るわけもなく。半泣きになりながら最終日に宿題に追われたという方も少なくないんじゃないでしょうか。

個人的には「ひとこと日記」と言って、毎日1行ずつ日記をつけるという宿題がダントツで一番嫌いでした。毎日書けばいいのに、ほとんど一日も書かずに最終日に「1ヵ月前の事なんか覚えてるわけないだろ!!!!」と分かり切った嘆きを毎年あげたものです。

「自由研究」って好きですか?

さて、そんな恐ろしい夏休みの宿題ですが、そんな中でも結構好きだったものが一つあります。それが夏休みの自由研究

とにかく縛られたりすることが嫌な元気いっぱいの小学生だった私には、自由という言葉も研究という言葉もなんだかキラキラしていて、胸が高鳴ったものです。

「自由」って意外と難しい

胸が高鳴る言葉でありながら、意外と難しいのが「自由」というもの。与えられた課題をこなす宿題であれば、やるべきものをコツコツとこなしていけば必ず終わるもの。

しかし、「自由」に自分で考える「自由研究」は、何を研究するのか決めて、自分で始めなければ進めることも、もちろん終えることもできません。

いざ「自由にやっていいよ」と言われると、案外迷ったり悩んだりして、難しさを感じたりします。

「自由って言っても、どこまで自由なんだ?」とかね。

実際、どれくらい自由なんでしょうか。ちょっと「自由研究」というものが生まれた経緯を見てみましょう。

自由研究っていつからあるの?

自由研究というものが生まれたのは意外と昔で、1947年(昭和22年)なんだそうです。

当時は「学習指導要領」に盛り込まれ、国語や算数と同じように、教科の一つとして、「自由研究」の時間があったのだそうです。

子どもが自由に興味関心の向くものを経験して、子どもが関心を向けたトピックについて先生が教えていく、「経験主義教育」という教育の在り方をモデルとしていたのだそうです。

めちゃくちゃ楽しそうな教育の在り方だし、子どもの学習意欲も育っていきそうですよね。

しかし、この「自由研究」という教科は4年で姿を消すことになります。

子どもやその保護者の目線からしてみたら、「なんでなくしちゃうんだよ!楽しそうなのに!」という感じですよね。

しかしまあ、教える先生側の視点に立ってみると、先生は別に何でも知ってて何でもできるスーパーマンということはないので、ちょっと無理がありますよね。単純にめちゃくちゃ大変だろうし。

ということで、現在の夏休みの宿題としての「自由研究」という形に収まって行ったのだそうです。

思ってる以上に「自由」な「自由研究」

ということは、「自由研究」がどれくらい「自由」かというと、本当に「自由」なわけです。

子どもが興味関心を持ったものについて、自由に掘り下げるのが「自由研究」というものなのだから、出発点はどこでもいいということ。

「なんでカレーはおいしいんだ?」「なんで空は青いんだ?」「テレビゲームはどうやって動いてるんだ?」「工作してみよう!」「楽器を弾いてみよう!」

自分で興味関心や何かしらの意欲が持てるような事柄で、今の自分からの「一歩」があればなんでも良いということ。

「まだ知らないことを知る」「まだできないことをできるようになる」「まだ作ってないものを作る」

そうして、「自由研究」で培いたいのは自発的に考えて課題を解決したり、新しいアイデアを考えたり、新しいものを作るという力なんだそうです。

大人も「自由研究」したい!

なんだか大人になって行くにつれて、時間に追われたりしているうちに気が付くと自分の興味関心というものに鈍感になっていっているような気がします。

「ちょっと興味ある」ことや「ちょっとやってみたい」ことへのハードルが高くなっているような。

なにかをやるとしても、「何かの役に立つこと」という条件を無意識のうちにつけていたり。

そんな自分に「自由研究」という宿題を課してみるというのも面白いかもしれませんね。


夏休みももうすぐ終わるころでしょうか?まだ自由研究が終わっていない子やそんな子がいる親御さんが居ましたら、肩の荷を下ろして楽に考えて「自由」に何かをやってみても良いのかも。

ということで今回はこの辺で!

ばいば~い!!

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この記事を書いた人

新潟県柏崎市出身・長岡市在住
大学から関東に行ってたけど、妻と犬と友達を連れて新潟に帰ってきた人
地元のいいところを発信しようとたくらんでいる

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