おばんざいとは、昔から京都の一般家庭で作られてきた惣菜のことだそうです。どうも、たくまです。
しかし、実際の京都人は普通におかずと言うらしいですね。朝日新聞で連載されていた「おばんざい」というタイトルのコラムの影響でおばんざいという言葉が広まったそうです。
著者をはじめとする居酒屋が大好きな人々の中には、おばんざいと聞くと、カウンターの上に大皿に盛られたお惣菜がずらりと並んでいて、そこから数品選んでそれを肴にお酒を飲むという夢の光景を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
お惣菜をちびちびと食べながらお酒を飲む時間がかけがえのないものだったりする日が、定期的に来ますよね。
さて、今回はそんな居酒屋大好きな人々が思い浮かべるおばんざいを出してくれる、最高に味のある夢のような居酒屋に出会っちゃったよっていうお話しです。
お酒を飲む方も飲まない方も楽しめるお店になっているので、ぜひ紹介させてください!
それでは本編どうぞ~。
味のある店構え
良い居酒屋さんというのは、その店構えだけでもうすでに味わい深いものである。
この居酒屋「伊炉里」(いろり)さんもそんな味わい深い居酒屋さんのうちの一つであることは、一目見ただけで分かるだろう。
ホワイトボードに大きく書かれた「喫煙可」の文字。著者はタバコはもう止めてしまったのだが、こういう雰囲気の居酒屋さんが喫煙可であるのを見ると、なんだかうれしくなる。
時代が目まぐるしく移ろっていくなかで、昔から変わらぬ「居酒屋さん」の形がそこにあるような気がして、どこか安心するのかもしれない。
カウンターに並ぶ「おばんざい」
店の中に入ると目に飛び込んで来るのはこちらのずらりと並ぶ大皿に盛られた料理たち。
このお店のお通しは、こちらの料理の中から3点好きなものを選ぶというシステムになっているという。
なんだその素敵なシステムは!!まるで、いろんなものをちびちびと食べながら飲みたい著者のような人間のために作られたようなシステムじゃないか!!
しかも、どれも美味しそうで、どれもお酒が進みそう。
このなかから3つも選んでいいという素敵な提案に、喜びのあまり思わず「ばんざ~い!!」と両手を天高く挙げたくなってしまう。
正しくは何というのか、何を示すのかは分からないが、著者はこれを、おばんざいと呼びたいと思う。(多分、色々間違っている気はする)
そして、喜びのあまり気付いたら4つ選んでしまっていた。
「いや、3つね。」
大将に冷静にツッコまれてしまった。
そして、著者が頭を悩ませて選んだ最高のメンバーがこちら。
左から、タケノコの煮つけ、エイヒレ、煮卵である。素晴らしい眺めだ。
どれも味が染みていてお酒によく合う。エイヒレの煮つけ(?)は初めて食べたような気がする。コリコリシャキシャキトロっという感じで、味も美味しく食感も楽しい一品だった。
こういった安心する味のお惣菜をお店で頼む機会は、普段なかなかない気がする。そんな機会を提供してくれる、これは楽しくて美味しい最高のお通しである。
この日の同行者のお通しも味見させてもらったので、紹介しておこう。(味見というか、もはや著者が選んだのは内緒だ)
左から、油揚げとインゲンの何か、ローストビーフ、玉子焼き
このラインナップの中に突然ローストビーフが現れるの、なんか面白い。胡椒が効いていて、噛めば噛むほどに味が出てくる感じのローストビーフ、おつまみにぴったりだった。
今振り返ると、このローストビーフを一つもらうというのは、中々に大罪を犯したような気がする。しかし、著者が4つめに頼んで大将にツッコまれたのがこのローストビーフだったので、しかたがない。(?)
こちらはもう一人の同行者のお通し。左からポークソテー、ワラビ、シャケ
このワラビとシャケをチビチビともらいながらお酒を飲んだような気がする。とてもおいしかった。
全部並ぶとこんな感じ。幸せの3両編成である。
「各駅停車、天国行、次は~
黒霧島のソーダ割に停まります。危ないですので、比率を考えてゆっくりと注ぎましょう。」
ということで乾杯!
店内の様子はこんな感じ
店内は古き良き居酒屋さんの雰囲気。壁のポスターやホワイトボードに書かれた手書きのメニューがいい味を出している。
中でも著者の後ろにあったこちらの柱
何やらたくさん書いてある。何かと思ってよく見ると、人の名前とその横から伸びる線。これはあれだ、身長だ。
大将にたずねてみると、これはこれまで来店したお客さんの身長の数々らしい。小さな子供のものから、著者よりも背の高い人のものまで様々なものがある。
この店が愛されてきた歴史を垣間見た様で、なんだかうれしくなる。
そんなことを話していると、
大将がサービスでイチゴをごちそうしてくれた。
大将によると、「なんてことはないスーパーで安かったただのイチゴ」だそうだが、ひと際甘くてみずみずしく美味しいイチゴだった。
「食べていいのは可愛い人だけだよ!」とのことだったので、遠慮なく美味しくいただいた。
この日は実は2軒目にこのお店に立ち寄ったので、食事はおばんざいとイチゴのみであったが、他にも色々なメニューあるようである。
まさに居酒屋というメニューから、海の町柏崎らしいお刺身まで楽しめるという。
今度訪れる時はお腹を空かせて行って、色々な料理を楽しみたい。
いかがだったでしょうか?
自分の好みのお店に出会うと、ものすごくうれしくなっちゃいますよね。
それが、一見入りにくそうな昔ながらの「居酒屋さん」だったりするともう、ばんざいして喜びたくなります。
このシステムのことをおばんざいというのかは定かではありませんが、みなさんもおばんざいを楽しんでみたかったらこのお店に行ってみてください!
そして最後に、一つだけ。
大将が大分クセが強いです。
その辺も実際にお店に行って確かめてみてください!(笑)
ではまた!!