【小千谷】星野屋にはクレープみたいな夢が詰まっていた

新潟県小千谷市で、一度見たら忘れない建物ってな～んだ？

正解はここ、「星野屋」さんである。

小学生の時にさ、こういう感じのフルーツとかのちっちゃい消しゴム集めたりしたよね。
（匂いがしないのは分かっているけど少しでもフルーツの匂いがしないかなって何回も確かめたものだ）

この店構えを見て、何屋さんなのかを判断するのはなかなかに難しいだろう。
しかし、多くの人は思うはずだ。

「なんか楽し気なお店だな。今度一回行ってみようかな。」と

そう、この「星野屋」さんには楽し気なものが詰まっている。
みんなが大好きなものが、これでもかというほどに詰まっているのだ。

そしてこのお店、何屋さんなのか先に答え合わせをしておこう。

くだもの屋さんである。

お店に入ると、甘いフルーツの混ざり合った、ミックスジュースのような香りが出迎えてくれる。

「あれ？でも看板にはクレープハウスと書いてあるじゃないか！」

まあまあ、そう慌てなくてもちゃんとありますよ。

全部制覇することを一瞬で不可能だと悟るほどに多種多様なクレープが取り揃えられている。

こちらの台で注文したい商品の番号を紙に書いて受付へと進むのだが、この壁の前で何を食べるか悩む時間は、さながらスイーツの国のお姫様である。

「いちごも美味しそうだし、チョコバナナも定番だよね。あ！メロンもある！チョコがいいかな？クリームがいいかな？もう全部入れて～！！でもそんなにたくさん食べれない～！胃袋があと５つくらいはあればいいのに～！！」

この壁の前では、そんな幸せな悩みに本気で頭を抱えるというひと時を過ごすことになるだろう。
そんな人々が今までに数えきれないほどいたのだろう、「プチクレープ」という素晴らしい選択も用意されているので安心してほしい。

さらには、「しょっぱいクレープ」や「たこやき」なんかも用意されており、家族みんなで楽しめる工夫が凝らされている。
みんなが一緒に楽しめるように、どんどんとメニューが増えていってこの巨大なメニュー表になったという歴史を勝手に想像して、なんて素晴らしいお店なのだと勝手に感激してしまう。

メニューの数は、期間限定やたい焼きやパフェなども合わせると、実に４００種類以上もあるのだそうだ。
ということは、このお店は４００通りのみんなの大好きなものを提供できるということか。すごすぎる。

そして「星野屋」さんは外観だけでなくその内装も一度見ると忘れないものとなっている。

こんなのワクワクしちゃうじゃん。いちごのお屋敷じゃん。お店の中に家があるじゃん。気球飛んでんじゃん。

高級車とまってんじゃん。

巨大なメニューの壁の前でひとしきりワクワクした後に、注文を済ませた人々は、この空間でワクワクしながら商品を待つ。

畳みかけるようなワクワクに、この状態で健康診断を受けたらワクワクが異常値を叩き出して精密検査を受ける羽目になることは間違いない。
幸運なことに近日中に健康診断を受ける予定はないのでそっと胸をなでおろしたのであった。（？）

この日は、「いちごショコラデラックス」をいただいた。

いや、もうほんとにね、めっちゃくちゃうまいんですわこれが。

果物屋さんのこだわりのいちごはもう甘くてフレッシュで味が濃くてもう、これぞまさしくいちご！！という感じ。
このチョコのやつも程よい甘さとなめらかな食感でいちごとの相性が本当に良い。チョコといちごとクリームの組み合わせってなんでこんなに素晴らしいんだろう。味も見た目も完璧だと思う。
（これはブラウニーというやつでしょうか。おそらくブラウニーだと思われるのですが、どうでしょうか）

スプーンの上に夢が乗っかっている。

このワンスプーンでもそこに確かに夢が乗っていると分かるほどであることを考えると、「星野屋」さんに詰まった夢がいかにたくさんで巨大であるかが分かる。

子供の時にちっちゃい消しゴムを集めていたあなた、もちろん今ちっちゃい消しゴムを集めてる君も「星野屋」さんで夢と美味しいものをバクバク食べてみてはいかがだろうか。
（夢だけにバク・・・今ってまだちっちゃい消しゴムとかってあるんだろうか・・・。）

この後、目にもとまらぬ勢いで食べ進めていくと突如甘いバナナが現れ、幸せの過剰摂取により著者は無事、星になったのであった。