へぎ・・・
毎度のことながら、たいらでございます。
私の出身地はとても蕎麦が美味しい地域でして、だからこそお店で食べるのが主でなかなか気づかなかったのですが、どうやら新潟には『へぎそば』なるものがあるそうですね。
いや、実のところ度々のぼりを見かけていたりとか、存在には気が付いていたのです。
ただ何故だか半年ほども明確に認識することがなくて、そこにクリティカルな要因はないのですが、ふと今日気になってついぞ手を伸ばしてみることとなったわけです。
へぎそば
へぎそばと聞いて、一旦の疑問は「へぎってなんだ?」ということです。
へぎそばだけでなく、地域ごと文化に寄り添ったもののネーミングには字面だけでは理解できないものが多くあります。
調べてみると『へぎ』というのは剥ぎ板で作った四角い器のことを言うのだそう。
「器のことかい!!」と思っていたらどうやら特徴はほかにもあるようで、曰くつなぎに『布海苔』を使っていることがへぎそばの特徴なのだそう。
ともあれ食べてみることにします。
今回ちょっと外食するタイミングがなかったので、スーパーで恐らく最もポピュラーなものを買ってきましたので、こちらを食べてみることに。
茹で時間は5分と平均的で、専用の茹で方なども特にないよう。
さて、茹でてまいりました。
一応盛り方もへぎそばの作法に準拠したつもりですが、どうでしょう。
出汁は昆布、煮干し、鰹節に、カエシは醤油とみりん。
まあごくごく一般的なそばつゆを準備しました。
薬味もシンプルにねぎとわさび。
わさびは麺の上にちょんとつけて食べるものだそうで、関東民からすると「気取ってんなぁ」と言った感じもしますが、郷に入っては郷に従うとします。
(ちょっとひたしちゃってわさびが溶けかけなのは見逃してください)
食べてみるとツルツルした食感に、咀嚼すると一般的な蕎麦よりもやや甘味が強いような感じがする。
なんとなく口当たりは更科っぽい感じがするのだけれど、そばの香りもふわっと広がって、なるほど乾麺の蕎麦を頂いたのにずいぶんと美味い。
しっかり香りがあるから、今回はやめておこうと思っていたのだけど天ぷらなどあってもよかったかもしれない。
改めて、つるっとした口当たりに、シコっとした食感も良いし、これはなかなか美味しい。
日本酒とも合いそうだし、少々値段は張るものの、今後買う蕎麦の選択肢には十分入るなあと思いましたとさ。
と、いった所で蕎麦湯を試し忘れた・・・
次回スーパーに行った時に購入することが決定した所で、本日はここまで。
今度は桜エビでも入れたごっついかき揚げとでも合わせて食べてみようと思いました。
ばいばーい