みなさん、最後に凧揚げをしたのはいつですか?私はもう随分と前、それこそ子供の頃のような気がします。
読者の皆様の中にもそういった人は多いのではないでしょうか。凧揚げ=子供の遊びというイメージ。
ですが今日は、大きな大人達による大きな凧の合戦を見て来たよというお話しです!
迫力満点の大凧合戦と美味しくて楽しい露店で賑わう現地の様子をお届けいたします!
それではどうぞ!
見附今町・長岡中之島大凧合戦とは?
見附今町・長岡中之島で、川を挟んで巨大な凧の数々が迫力満点の空中戦を繰り広げる一大イベント。
その名も、「見附今町・長岡中之島大凧合戦」!!
白根大凧合戦 (新潟市)・三条凧合戦 (三条市)と並んで、新潟の三大大凧合戦の1つとして「越後の凧合戦習俗」として新潟県無形民俗文化財に指定されている。
まずは、見附今町・長岡中之島大凧合戦ってなんなの?というところと大凧合戦の起源などについて軽く触れておこう。
見附今町・長岡中之島大凧合戦とは?
見附今町・長岡中之島大凧合戦は、刈谷田川の両岸で繰り広げられる大凧による白熱バトルである。
刈谷田川は、見附市今町と長岡市中之島の間に流れる川であり、今町陣営と中之島陣営はそれぞれの土地の側の川岸から大凧を上げる。
その大凧の大きさはなんと畳8枚分!!細身の女性とかであれば張り付いて忍者みたいに飛ぶことが出来そうなサイズである。
この写真に写っている凧は全部8畳サイズの大凧。8畳サイズの大凧がこの大きさに見える程空高く凧が揚がる。
この大凧を華麗に操作して、他の凧と絡み合うと合戦開始となる。絡み合った大凧をどちらか一方の凧糸が切れたり、空中で壊れたりして墜落させるまで力の限り引っ張り合う!
武者や美人画をはじめ、様々なキャラクターなどで彩られた大凧が絡み合って合戦して墜落してくる様は、他では味わえない独特の迫力がある。
大凧合戦の起源
大凧合戦の起源については詳しい文献は残っていない様だが、300年以上前に、信濃(現在の長野県)の紙商人がたまたまこの地に立ち寄って大凧を作って揚げたのが始まりと言われている。
現在の大凧合戦の形になったのは江戸時代の天明3年(1783年)からで、刈谷田川改修の時に堤防を踏み固めるために行って以来、現在もこの地の年中行事として行われていると言われている。
ただ踏み固めるのでなく、「なんでも楽しんでいこう」という、昔の人の粋さを感じるエピソードである。
合戦の様子
会場では基本的にずっとたくさんの凧が気持ち良さそうに空を漂っている。ひとたび合戦が始まると白熱の引っ張り合いに突入するのだが、それまでの時間は穏やかなものである。
写真の奥で凧を揚げようとしている。凧を空に上げる時にはたくさんの人で引いて、一度空高く上がってしまえば、そこからは1人で凧糸を持って操る。
たくさんの人の思いの乗った凧の糸は特別な重みがあるのだろうなぁ。凧は気持ちよく漂っている様子だけど、操っている人は大変そうだ。
会場には花火大会でよく見る桟敷席なんかもあって、花火大会にもにた空気感がある
しかし、大凧の戦いというのはなかなか見ているこっちも白熱するもので、落ちてこないかとハラハラしながら大凧を見つめる、ハラハラ、ドキドキ、ワクワクといった感じは、現地でしか味わえない独特の良さがある。
ゆっくりと腰を据えて一日中大凧の戦いを眺めているというのも、なかなか楽しい一日になりそうだ。
この日は車で行っていたので叶わなかったが、ビールなんか飲みながら観戦したら、もう最高だろう。
露店の様子
お祭りと言えばやっぱり露店がつきものである。
こちらの「見附今町・長岡中之島大凧合戦」は、露店も中々な数が出店していてお祭りとしても十分以上に楽しめるようになっている。
ズラっと並んだ露店はその数なんと70軒以上!
全て見て回るだけでもなかなかに楽しめるほどのボリューム。(露店が立ち並ぶこの風景、一度は見れなくなってしまったけど、またこうして普通に見られるようになった。感慨深いものがある。)
子どもから大人までたくさんの人が訪れてお祭りを楽しんでいる様子だった。
新潟タレカツサンド
お腹が減ったので新潟タレカツサンド ハーフ 500円を購入。
新潟名物タレカツがケバブなどで使われるピタパンに挟まっていて、普通のカツサンドよりも軽く食べれる感じ。マヨネーズやマスタードが以外にも合う。出汁の効いたタレも甘じょっぱくてなかなか美味しい。
露店で買ってそのままかぶりつくのにピッタリな一品だった。
新潟名物 ぽっぽ焼き
新潟名物ぽっぽ焼き 15本 600円も購入した。
新潟でお祭りに行くと、ぽっぽ焼きの甘い香りがフワ~っと漂ってくる。ベビーカステラと並んで、「お祭りに行ったらなんやかんや買っちゃう」でお馴染みだ。
新潟の縁日や出店でよく見られる細長い、もちもちとした黒糖蒸しパンのようなもの。
湯気が出る様が蒸気機関車に似ていることから、「ぽっぽ」や「蒸気パン」とも呼ばれている。
もふもふでもちもちでふんわり甘くていっぱい入っているので嬉しい。
新潟県新発田市が発祥地とされている。
出来立てのぽっぽ焼きはアツアツで、それをその場でハフハフぱくぱくと食べるもよし、持って帰ってから温めて食べるもよし。
やっぱりその場で食べるのが美味しいんだけど、なんかお祭りってお土産買って帰りたくなるよね。
ふんわり甘くてぱくぱく行けちゃうので、いつも気が付くともう残り3本くらいになっている。
「道の駅 パティオにいがた」にも露店が!
「見附今町・長岡中之島大凧合戦」は、「道の駅 パティオにいがた」のすぐ近くで行われていて、来場者はそちらの駐車場車を停めることが出来る。
そのため、この日は「道の駅 パティオにいがた」にもたくさんの露店が立ち並んでいた。
IMOBAKKA やわらか芋けんぴ
そんな「道の駅 パティオにいがた」の露店でも、お買い物をさせていただいた。
こちらは芋ばっかりの専門店IMOBAKKAさん。埼玉県川口市のお店で、ROCK IN JAPAN FESTIVALなどのフェスにも出店している人気店なのだそう。今度のSUMMER SONIC 2024にも出店予定の新進気鋭のお芋商品の専門店だ。
こちらのやわらか芋けんぴ 800円を購入させていただいた。
めっちゃ美味しかった。しっとりと柔らかい芋けんぴなのだが、お芋自体も甘くておいしく、表面の砂糖も程よく甘かった。
「大学芋っぽい感じなのかな?」と思って食べてみたのだが、「これは確かにやわらか芋けんぴだわ。」という感じ。
お芋チップスも人気らしいので、今度巡り合った時はそちらを購入してみよう。
まとめ
新潟出身で、大凧の存在は知っていた著者だが、恥ずかしながら大凧合戦を見に行ったのは今回が初めてだった。
結論から言うと、「見附今町・長岡中之島大凧合戦」はめっちゃ楽しかったので、みんなにおすすめのイベントである。
大迫力の大凧の戦いを見て熱くなったり、空を漂う大凧を眺めてのほほんとするのも良し。露店で食い倒れるのも良し。幅広い層が楽しめるイベントだった。
そしてこの土地には「道の駅 パティオにいがた」があったり、見附市大凧伝承館なんかもあったりするので、イベント期間中でなくても訪れてみるのも良いかもしれない。
「道の駅 パティオにいがた」について書いた記事もあるので、よかったら読んでみてね!
【会場】新潟県長岡市刈谷田川河川敷堤防(中之島大橋下流)
「道の駅 パティオにいがた」の近く
【時間】大凧合戦:1日(土)2日(日)3日(月) 13時~17時
露店出店:1日(土)2日(日) 9時~22時
【アクセス】・JR見附駅より見附市コミュニティバスにて「道の駅パティオにいがた」で下車
・北陸自動車道「中之島見附IC」より車で約5分
【駐車場】有り
【電話番号】0258-61-2013
いかがだったでしょうか?
大迫力の大凧に露店に、大満足な一日となりました。
「見附今町・長岡中之島大凧合戦」はまた来年ですが、これから夏にかけて各地でイベントが開催されて楽しくなっていきますね!
日刊ホエールでも、イベント情報をまとめて発信していこうと思っていますので、チェックしてみてください!
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では今回はこの辺で!
ばいばい!!