チーズのすゝめ

みなさんチーズはお好きですか?

パスタやピザやグラタンのように食材として使うこともあれば、ちょい足しの調味料としても人気なチーズですが、基本的にはナチュラルチーズやミックスチーズを使って、なんとなくブルーチーズあたりに挑戦して、それぞれを使いこなすのはあきらめたって方も多いんじゃないですかね?

とはいえチーズを使いこなせると料理がぐんと美味しくなりますので、今回はそのあたりを解説していきましょう。

目次

1. フレッシュチーズ(ナチュラルチーズ)

熟成させずに食べるチーズです。柔らかく、ほのかな酸味が特徴です。
あまりクセがないので、非常に使いやすいです。
香りの強いバジル等と合わせて使うと、主張しすぎないので相性良しです。
ただ赤ワインと合わせたりするには少し弱いので、ワインを合わせるなら白ワインやスパークリングワインがおすすめ。

  • 種類
    モッツァレラ、リコッタ、カッテージチーズ、マスカルポーネなど
  • 使い方
    サラダ、パスタ、ピザ、デザートなど
  • おすすめ料理
    フレッシュトマトパスタ:ミニトマトから作る爽やかなトマトパスタに、モッツァレラチーズとバジルをともに合わせると最高。
    カプレーゼ: モッツァレラチーズ、トマト、バジルをシンプルに重ねたサラダ
    ティラミス: マスカルポーネチーズをベースにしたイタリアのデザート
    チーズケーキ: リコッタチーズを使った軽やかなチーズケーキ

2. 白カビ系チーズ

表面に白カビを繁殖させて熟成させたチーズです。マイルドな味わいと、白カビの風味が特徴です。
比較的食べやすいチーズですが、やはり発酵食品だけあって、この辺りでも苦手な人は苦手。
おつまみにするには最高で、クラッカーなんかと合わせたり、キャビアとも相性が良いです。

  • 種類
    カマンベール、ブリー、ゴーダなど
  • 使い方
    ワインのお供、サラダ、デザートなど
  • おすすめ料理
    チーズフォンデュ: 溶かしたカマンベールチーズにパンや野菜をディップして食べる
    カマンベール焼き: カマンベールチーズをオーブンで焼いて、とろっとろに
    白カビチーズとイチジクのサラダ: 白カビチーズとイチジクの甘さが絶妙

3. 青カビチーズ

内部に青カビを繁殖させて熟成させたチーズです。独特の香りと、ピリッとした辛味が特徴です。
正直最初から好きな人いるのかって疑問に思うくらい癖の強いチーズですよね、僕は初めて食べた時めちゃくちゃ苦手でした(笑)。

今は大好きですけど。

用途としては、そのままおつまみにするのも良いんですが、僕はソースにするのが好きです。
牛肉やラム肉との相性は抜群で、わさびを加えるとたまらない味わいになるので、よくステーキソースに使います。

又ナッツ類との相性も最高です。

  • 種類: ゴルゴンゾーラ、ロックフォール、スティルトン、ブルーなど
  • 使い方: ワインのお供、パスタ、ステーキなど
  • おすすめ料理:
    • ペペロンチーノ: ゴルゴンゾーラチーズを加えて、レモン汁を加えて濃厚ピリ辛パスタに
    • ブルーチーズサラダ: ブルーチーズとクルミ、リンゴなどを合わせたサラダ
    • ステーキのゴルゴンゾーラソース: ゴルゴンゾーラを溶かし、わさびを加えたソースをかけて

4. ウォッシュチーズ

表面を塩水やビールで洗いながら熟成させたチーズです。濃厚な味わいと、独特の香りが特徴です。
かなり香りが強いので、結構使い方が難しいかも。
それぞれの地方によって洗う酒の種類が変わるので、産地ごとに風味が違うので、好きだったらこだわってみると楽しいかも。

  • 種類: エポワス、リール、モンドールなど
  • 使い方: ワインのお供、デザートなど
  • おすすめ料理:
    ウォッシュチーズと蜂蜜: ウォッシュチーズの濃厚な味わいに蜂蜜の甘さが加わったデザート
    ウォッシュチーズのカナッペ: ウォッシュチーズをバゲットに乗せてカナッペに
    (好みが分かれますが、僕はオイルサーディンと合わせるのが好きです)

5. シェーブルチーズ

山羊乳で作ったチーズです。独特の酸味と、羊乳特有の香りが特徴です。
正直スーパーで見かけることは稀なので、もはやチーズオタクか料理人でもないと試す機会はあまりないかもしれません。

試して好きだったら、是非ただ焼いてバゲットに付けて食べてみて頂きたい。

  • 種類
    サント・モール・ド・トゥレーヌ、シャビニョル、クロタンなど
  • 使い方
    サラダ、サンドイッチ、デザートなど
  • おすすめ料理
    ニース風サラダ: シェーブルチーズ、アンチョビ、ゆで卵などを合わせたサラダ
    シェーブルチーズのサンドイッチ: シェーブルチーズとイチジク、クルミなどを挟んだサンドイッチ
    シェーブルチーズのタルト: シェーブルチーズをタルト生地に乗せて焼いたタルト

6. セミハードチーズ

ある程度熟成させたハードチーズよりも水分が多いチーズです。食べやすく、様々な料理に合わせやすいのが特徴です。
セミハードチーズは結構なじみ深いチーズかと思います。
クセも少なく、使い方もイメージしやすいチーズですね。

  • 種類
    グリュイエール、ゴーダ、エダムなど
  • 使い方
    サンドイッチ、パスタ、ワインのお供など
  • おすすめ料理
    チーズフォンデュ: グリュイエールチーズとエメンタールチーズを使ったフォンデュ
    クロックムッシュ: グリュイエールチーズを使ったフランスのサンドイッチ

7. ハードチーズ

長期熟成させたチーズです。固い食感と、濃厚な味わいが特徴です。
調味料としてレシピに登場する中では最も有名なチーズかなーと思います。
イタリアンとか作ろうと思うとよく登場するので、チーズにこだわったことのない人はこのあたりから手を出してみるのが良いと思います。

  • 種類: パルミジャーノ、グラナパダーノ、ペコリーノ・ロマーノなど
  • 使い方: パスタ、サラダ、リゾットなど
  • おすすめ料理:
    • カルボナーラ: ペコリーノ・ロマーノチーズを削って仕上げるパスタ
    • カプレーゼ: パルミジャーノ・レジャーノを削ってかけるサラダ
    • チーズリゾット: パルミジャーノ・レジャーノチーズをたっぷり使ったリゾット

まとめ

ということで、今回はチーズについて紹介してみました。

ミックスチーズでも十分美味しい料理はできますが、せっかくならこだわってみると驚くほど味わいが変わるもの。

安い物でもないので、お財布事情とはよく相談しないといけませんが、お試しいただく価値はあると思いますよ。

ということで、皆様の晩酌がもう少しでも豊かなものになればこれ幸いといったところで、本日はここまで。

さらば。

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この記事を書いた人

全国津々浦々移住を繰り返す流浪の民です。
料理家で元作曲家で元伝統工芸士等々なにやってんだかよくわからん人。

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