ますみ食堂に行きまして

さて、本日は機会を頂いきまして、南魚沼に行ってまいりました。

南魚沼と言えば、他県に居た時から『魚沼産コシヒカリ』には長くお世話になっていたから、今回初めて行くものの、地名にはなじみがあってなんとも不思議な気持ち。

長岡市の方ではもうずいぶん桜は散ってしまったけれど、こちらでは丁度散り始めのようで、お花見をしているところもあった。

広大でさわやかで、素晴らしい場所だったので、これはまた別の記事で書こうと思う(当記事時点で花見の季節は終わってしまっていますが)。

さて、昼食をとると予定に丁度良い時間だということで、一先ず目についた食事処に入ることに。

今回伺ったのが、タイトルにもある『ますみ食堂』

※HP無いようでしたので、下記に情報だけ失礼します。

  • 所在地: 〒949-6773 新潟県南魚沼市津久野下新田196−1
  • 定休日:水曜日
  • 営業時間:11:00~14:00、17:00~21:00
  • 電話番号: 025-773-3065

中に入ってみるとバーカウンターがあり、座敷の机には焼き肉屋だったとおぼしき網を塞いだ形跡が。

なんだか独特な雰囲気で面白い。

(南魚沼はどこかしこでよくトトロを見かけるなぁ。)

店に入ると、カレーを食べている方が居て、なんとも芳醇な香りが立ち込めている。店員さんが水を持ってきてくれたところで思わずカレーを注文するところだったが、ひとまずメニューに目を向けることに。

あまりにも安い。

メニューは豊富で、なによりあまりにも安い。店としては下のメニューから『こてみそ』がおすすめのようだ。

正直心は『こてみそ』を注文したがっていたのだけど、この日はすぐ後に人と会う予定が・・・

悔みつつもそもそもはラーメンののぼりを見て入ってきたのだ、脳内イメージは醤油ラーメン。普段なら餃子くらいは追加で頼むものだけど、にんにくは遠慮させていただいて、あまりに安い値段に恐縮しながらラーメンを注文(同値段で塩ラーメンにも変更できるそう)。

僅かに待って、丼が届くとこれ。

背油ラーメンというやつだ。

良い香りだ。シンプルな構成に、ちょみっと小ぶりなナルトが加えた色合いも心地よい。よくわからん感想だけど、「ラーメンだなぁ」ってなる(伝われ)。

まずスープを吸ってみると、新潟に来て馴染み始めた強い魚介の香りではなく、ガツンと動物系。

昔ながらの中華そばに背油が入り込んできて、後入りのコクと油の甘味がじわと広がって面白い。

そういえば背油系のラーメンにはあまり馴染みがなかった。なるほど、こんな感じか。

淡麗というにはやや強めの醤油スープに脂が絡んで、もったりしたうま味が口に広がり、嚥下すれば不思議とクドくない。

食卓調味料はシンプルで、白コショウと七味。

コショウを軽く加えてみると急に出汁の香りも強く感じてこれも合う。

特筆すべきはラーメンとともに提供されたこれ。

ラー油だ。

醤油ラーメンにラー油というのはイマイチピンとこなかったが、メニューを見るとそれなりに辛いメニューもあることから、お店としてこだわっている部分なのかもしれない。

それでも臆病風に吹かれて、掬える分のスープにわずかに溶かして吸ってみると、なるほど、これは辛い!

純粋に辛みに重点を置いたシンプルなラー油。

今日日あまり出会う機会がないタイプのラー油だけど、シンプルが故に醤油ラーメン自体の香りを損なうことなく良いアクセントになる。

これは旨い。

そこからはあっという間に完食。

正直そんなに期待して入ったわけではなかったのだけど、予想外に美味しいラーメンだった。

友人は納豆ラーメンを食べて、それもどうやら美味しかったよう。

こう美味しいお店に出会うと、今度来た時には何を頼もうかと考えるものだけど、気になるメニューが沢山。

これは悩むなぁ、と思いつつ、これから度々来ることになりそうな南魚沼。

一つ楽しみが増えましたというお話でした。

隣からはウルトラマンが見守ってくれているので、どうやら怪獣が出ても安心なもよう。

ごちそうさまでした。

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この記事を書いた人

全国津々浦々移住を繰り返す流浪の民です。
料理家で元作曲家で元伝統工芸士等々なにやってんだかよくわからん人。

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